
高等専門学校(高専)は、産業界の強い要請に応え、15歳からの早期理工系専門教育によって、時代にふさわしい「創造性のある実践的技術者」を育成する事を使命として設立されました。技術者に必要な豊かな教養と体系的な専門知識を身に付けるため、一般教育と専門教育をバランスよく配置した5年一貫の教育課程が用意されています。理論ばかりでなく、実験・実習にも重点が置かれ、学んだことを応用する能力が身に付くよう配慮されているのも高専教育の特徴です。最終学年では、大学と同様に、卒業研究を通じて、創造性豊かな技術者の育成に努めています。さらに高度の専門教育を目指す皆さんのために、本科卒業後2年間の高度専門教育を行う専攻科が設置されています。
北九州工業高等専門学校は、「明るい未来を創造する開拓型エンジニアの育成」を理念として、1965年の設立以来、北九州高専の47年の歴史において、2011年3月までの間に本科 6,560名(女子641名)、専攻科 501名(女子57名)の優秀な卒業生を大学などの高等教育研究機関や産業界の第一線に送り出して来ました。
本校は、北九州市小倉南区のほぼ中央、「志井(しい)」地区内の「雄志台(ゆうしだい)」と呼ばれる丘の上にあります。正面に小倉のシンボルとも言うべき足立山を望み、北と西は「企救丘」などの閑静な住宅街に接し、東と南にはカルスト台地や鍾乳洞で知られる「平尾台」に連なる緑溢れる小山を控えた実に勉学に適した場所です。豊かな自然に囲まれながらも、交通の便は良く、近くにモノレールの「志井駅」やJR日田彦山線「志井公園駅」があり、直行の路線バスも利用できて、どのルートでもJR小倉駅から30~40分程度でアクセスできます。
本校の特長の一つは、日本の近代工業発祥の地「北九州工業地帯」の中にあって、製鉄、重化学工業、自動車、ロボット、船舶、窯業、ICなど、様々な分野の我国を代表する企業を身近に控えた、恵まれた環境です。工場見学や工場実習などを通じて最先端の科学技術を日常的に体験できるなど、生きた工学の修得に大いに役立っています。
もう一つの特長は課外活動が非常に活発なことです。ロボコン、プロコンでの活躍はテレビ放映などで知られていますが、バドミントンの全国8年連続制覇を始め、野球、陸上など全国を舞台に活躍するクラブも多く、活発な課外活動が行われています。また、2007年7月にアメリカアトランタで開催されたロボカップ世界大会(ジュニア部門)で準優勝の成績をあげるなど、学生の自主的な活動もさかんです。
現在、5年一貫教育の本科には機械工学、電気電子工学、電子制御工学、制御情報工学、物質化学工学の5学科に約千名の学生が、大学生と同じ学士号が取得できる本科卒業後2年の課程の専攻科には約120名の学生が、高校とは一味違う、周到に準備されたカリキュラムと、優秀な先生方の親身なガイダンスの下で、将来のエンジニアを目指して、日々勉学に、課外活動に元気いっぱい励んでいます。
21世紀の世界に貢献する技術者や科学者を志す中学生の皆さん、北九州高専で工学の学問修得と心身の鍛練に思いっきり挑戦してみませんか。
北九州工業高等専門学校校長 塚本 寛