北九州高専でJICA教師海外研修報告会を開催

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北九州高専でJICA教師海外研修報告会を開催

 北九州高専では、12月9日、この夏、シンガポール、ルワンダの教育状況を視察した同校総合科学科荒川裕紀講師、宮崎県立延岡工業高校校長富山隆志氏、福岡県立福岡高校教諭鹿野敬文氏の3氏から、両国における教育状況の報告を受けた。
 まず、荒川講師は、JICAが毎年夏に、教員を海外研修に派遣していることを紹介し、今回訪れたシンガポールのエリート養成の教育システムと、ルワンダで目にした国際戦略を意図した教育状況を報告。日本が行っている同国への援助内容にも触れると共に、日本の国際理解教育のあり方についても言及した。
 富山校長は、長年にわたりアジア諸国で技術協力をしてきた経験から、このままでは、日本は技術そのものを抜かれてしまう、と日本の将来への危惧の念を表明すると共に、宮崎県は、口蹄疫、鳥インフルエンザ、新燃岳の降灰の被害を次々と受けたが、生徒達が自分の住んでいる地域の課題を見つめ、地域の人たちと結びつき、もの作りへとつながっている、と明るい未来への展望も紹介した。ルワンダでは、子供達に「未来を描かせること」が課題となったと述べた。
 主に、進学校で教鞭をとってきた鹿野教諭は、「日本の青少年の心の中に大きな空白がある」と訴え、その空白を埋めるには、生きがいを与える文系の授業、夢・挑戦を与える理系の授業を通じて、決断力を育てることが大事ではないかと提言した。そして、事を成すためには、個性的であると同時に周囲が寄って協力したくなるような体制を築けるエンジニアになることが大切ではないかと締めくくった。

JICA教師海外研修報告会で報告する荒川講師