このシラバス(Syllabus)は、北九州高専の本科(準学士課程)の5年間、および、専攻科課程の2年間の教科・科目を始めとする様々な教育活動に関する計画書です。皆さん自身が、学習のゴールラインを知り、目標を明確にして、教科の学習内容を確認し、学習習慣を確立し、自ら学習計画を立て、能動的に授業に参加するなど、主体的に学習に取り組む態度を身に付けて頂くためのものです。すなわち、「学びのナビゲーター」として、皆さんを主体的な学びに導くものです。
学習が全体の中でどのような意味を持ち、なぜ、この順序でこの内容を学んでいかなければならないのか分からなければ、学習に取り組む興味や意欲もわいて来ないでしょう。シラバスで、「自分が、今、何を学んでいるのか」、「今、学習していることが、どのような意味を持ち、どのように今後発展するのか」、常に確認し、自らの目標を明確にするように努めて下さい。そして、積極的に授業に参加すれば、一層の学習効果の向上が期待できるでしょう。
家は土台を建て、その上に柱や屋根を載せて行きます。しっかりした土台がなければ、その上の柱や屋根はあっという間に崩れ去るでしょう。学習とは、家を建てるのに似ています。基礎学力という土台がしっかりしていなければ、応用力を積み重ねていくことは難しいものです。そこで大切なのが、「今、自分はどんな骨組みを何のために組み立てているのか」を理解した上で学習を進めていくことです。
つまり、家づくりにたとえるならば、「シラバス」は設計図に当たるものです。
「今、自分は何を学んでいるのか」
「今、学んでいることは、何につながるのか」
常に確認し、自らの学習を振り返ることで、学習効果が上がります。皆さんがこのシラバスを活用して充実した高専生活を謳歌され、本校の教育目標である「明るい未来を創造する開拓型エンジニア」に成って下さる事を期待しています。
北九州工業高等専門学校 校長 塚 本 寛
-教育改善と支援-
高専創設時からの技術の進歩はめざましく、現在では理工学の分野も細分化され、それにともない高専における授業内容も大きく変遷するとともに、新規科目の開設が行われてきました。また、社会情勢の変化も大きく、週休2日制の導入による授業時間数の減少や、中学校での授業内容の削減に対応して教授内容の取捨選択も行われてきました。さらに、急速な技術の進歩に対応するためには、確固たる基礎力を身につけると同時に創造性を有した学生の育成が重要となってきています。そのような学生の育成には、不必要な重複は避けなくてはなりませんが、重要な基礎事項については観点を変えて繰り返し説明し、総合的な考え方を植えつける必要があります。このような状況下では、教員間で互いに各教科の教授内容がどのように展開されているかを十分把握し、科目間の連携を十分にとり、能率の良い授業を行う必要があります。また、場合によっては、教科間で教授内容の調整が必要な場合も出てくると思われます。さらに、本冊子によりカリキュラム全体を見通して、授業科目の見直し・変更が可能となります。
一方、学生にとっても、年間を通してどのような授業内容であるかを把握できるとともに、科目相互間の進度が分かり、相互の関連を意識しながら学ぶことができる利点があります。特に、低学年で学ぶ内容が高学年でどのような科目につながるかを理解することによって、学ぶ心構えや目標ができ、中だるみ現象に歯止めをかけることも可能となります。
以上のような目的とともに、シラバスに記述できなかった内容を科目内容月割表で補完し、教員・学生の便宜に供するものです。