専攻科の学業に関わる事項

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専攻科の学業に関わる事項

専攻科の学業に関わる事項

単位制

1.高等専門学校の専攻科

  高専の専攻科は平成4年に奈良高専と新居浜高専に開設されたのが最初です。その後、平成17年までにほぼ全国の国立高専に専攻科が設置されて現在に至っています。本校の専攻科は平成8年に設置されました。

  専攻科では、入学後2年以上在学し,且つ学修成果が所定の条件を満足すれば大学評価・学位授与機構から学士の学位(大学卒業の資格)を 取得することができます。学士の学位の取得には大学への編入学という方法もありますが,専攻科ではカリキュラムが高専教育との連携を十分に考えて編成され ていますので効率良く学習を進めることができます。

2.単位制と修了要件

  専攻科は単位制です。学年ごとの進級認定はありません。2年以上在学し,所定の授業科目を履修して62単位以上(平成17年度以前の入学生は64単位以上)の単位を修得すれば修了が認定されます。ただし,4年を超えて在学することはできません。

3.欠課時間数と授業科目の修得の関係

  授業科目は,欠課時間数が純授業時間数の 1/3 を超えた場合,修得が認められません。

生産デザイン工学」プログラムとの関係

生産デザイン工学教育プログラムとの関係

  本校では平成16年度から生産デザイン工学教育プログラムを実施しています。専攻科はその後半を受け持ちます。従って,学生諸君には学習・教育目標

    A  技術内容の高度化に対応できる基礎学力(数学,自然科学,情報)と自己学

       習能力を持つ技術者

    B  専攻分野の「生産」に関わる専門知識を身につけた技術者

    C  専門工学知識の上に「生産」に関わる実践的技術を身につけた技術者

    D  幅広い視野から問題を捉え,複数分野の工学知識・技術を有機的に結び付け,

       総合的に問題を解決する素養(デザイン能力)を有する技術者

    E  多様な文化を理解する能力を持ち,日本語および外国語によるコミュニケー

       ション能力を有する技術者

    F  歴史・文化・社会に関する教養と頑健な心身をもち,技術の社会・環境との

       関わりを考えることのできる技術者

について,その達成の最終段階の勉学に励んでもらうこととなります。

  専攻科で学ぶ意義を考えると,まず,準学士課程で学んだ知識や技能をさらに深めることが挙げられましょう。しか し,ここで見落としてはならないことがあります。現在の工業技術は多くの分野を総合した形で成立しています。従って,各自の専門分野についての学習を深め ることは,それはそれで大切なことですが,それだけでは十分ではありません。上記の目標Dについてよく考えて下さい。さらに視野を広げると,目標Eに語学力があり,Fには社会・環境とのかかわりに関する学習が掲げられています。

  本校の専攻科科目は,一般科目,専門基礎科目,各専攻の専門科目の3種類に大別できます。一般科目は,語学および 社会・環境とのかかわりに関する学習を主な目的として設けたものです。専門基礎科目は,工学に共通な基礎知識および複数分野の工学知識の学習を目的として います。専門基礎科目のうち,技術者倫理,現代技術論の内容には社会・環境とのかかわりに関する学習も含まれています。これらの科目を有効に利用し,幅広 い視野から問題を捉えるセンスを磨いて下さい。

学士の学位の取得

学士の学位は大学評価・学位授与機構に申請し同機構から授与されます。申請の時期は第2学年の10月上旬です。申請手続については毎年事前に説明会を開いて指導していますので必ず参加して下さい。

  申請時には,「学修成果」のレポートが必要です。これは,特別研究ⅠおよびⅡについての申請時までの結果をまとめ たものを提出しています。また,修得した科目と単位数とを記載した一覧表を作成し提出します。この表には専攻科で修得した科目と単位数だけでなく,準学士 課程(いわゆる本科の課程)在学中からの科目と単位数も記載します。さらに,申請後学年末までに修得見込の科目と単位数も「見込」の形で記載します。

  申請後12月 中旬に,大学評価・学位授与機構による「小論文試験」があります。これは上記のレポートにまとめた学修成果について,その理解を確認するためのもので,内 容は各自の提出したレポートに関連した質問です。当然,問題は一人一人で違ったものになっています。この試験は福岡市で行われます。

  学年末には,10月に「見込」で申請した科目について,最終的な修得結果を大学評価・学位授与機構に報告します。

  学士の学位は次の三つの条件がそろった場合に授与されます。すなわち,学修成果のレポートの評価が可であること,小論文試験の評価が可であること,準学士課程から通算した修得科目と単位数とが機構の定めた基準を満足すること。

  万一,大学評価・学位授与機構の判定が不可の場合となった場合は再申請ができます。必ず手続きをし,不十分であったところを補って学位を取得して下さい。

自学自習

専攻科科目の単位は大学と同じで,45時間の学修をもって1単位と規定されています。  ここで注意したいのは,この45時間には自学自習の時間が含まれているということです。例えば,講義科目の多くは2単位なのに授業は30時間しかありません。この場合は、授業以外に60時間の自学自習が義務づけられていて,それも含めた合計90時間の学修で2単位が与えられるのです。

  このように,専攻科科目の学修には基本的に自学自習が要求されています。今年度のシラバスでは,専攻科の各授業科目(実験科目は除く)について,学校授業時間,自学自習時間,総時間を表示しました。ぜひこのシラバスを活用し,自学自習の時間まで良く考えた学習計画をたてて勉学に励んで下さい。

外部からの進学

学士の学位の授与は歴史的には大学の卒業者に対してのものとして始められました。大学評価・学位授与機構からの授与もこの歴史の影響を受けています。専攻科の課程は大学課程後半の3年,4年に対応しますが,前半の1年,2年 に対応する部分を欠いています。このため,学位が授与される条件は,本校専攻科での学修状況だけでなく,専攻科入学前の学修状況も関係するように定められ ています。実際,「4.学士の学位の取得」において述べたように,申請時に提出する「科目と単位との一覧表」には専攻科入学前に修得した科目と単位も記載 しますが,このことに上記のことが反映しています。

  上述からわかるように,学士の学位を取得するためには,本校専攻科に入学するまでに高等専門学校と同等の課程の修了と単位とが必要です。さらに,学位の申請は例えば「機械工学」,「電気電子工学」の ように専門区分を指定して行いますので,入学以前に修得した単位は相当数が申請の専門区分に属する科目の単位でなければなりません。これらのことについて は入学までに十分に検討してもらっているとは思いますが,専門区分科目の単位数などに余裕のない場合も考えられます。指導教員と良く相談し,履修科目を慎 重に選択するなどの注意をはらって学習をすすめて下さい。

  同様の問題がJABEEの認定を受けた生産デザイン工学教育プログラムの修了についても生じます。JABEEの認定が原形としては大学課程を対象としたものだからです。大学課程の1年,2年が準学士課程の4年,5年に相当するため,本校専攻科入学以前の学修成果の相当部分が本校準学士課程の4年,5年の学修成果に読替えられるものでなければなりません。このことについても十分に検討のうえ入学してもらっているとは思いますが,本校のJABEE委員会では読替について慎重に検討し,不足する科目については補習や学力認定試験等を実施します。JABEE担当教員等の指導に従って学習をすすめて下さい。