読売新聞阪神版に、本校 荒川先生の研究と取り組みが掲載されました

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 本校で歴史などを教える荒川裕紀准教授が、西宮神社(西宮市社家町)で、毎年1月10日に行われる「開門神事福男選び」の歴史を論文にまとめ、これまで、曖昧だった成り立ちを詳しく説明する貴重な研究となりました。西宮神社も「自信を持って後世に神事の歴史を語り継げる」と歓迎しています。
 昨年12月に完成した論文「西宮神社 十日戎開門神事福男選びの人類学的研究」(150ページ)によると、中世から1900年代初頭までの主な参拝者は周辺住民。明るくなってから神社を訪れ、境内を走る人も少なかったと考えられています。
 その後、鉄道網の発達とともに参拝者は急増し、大正初期の新聞には「本殿まで駆け込む」という表現が見られるようになった。昭和初期には「福男競走」と書かれており、現在のような形式になっていたことがうかがえるとのことです。
 しかし、この「福男競走」の呼び方も、昭和天皇が崩御された89年に自粛して以降、使わなくなり、代わりに「福男が選ばれる神事」として定着したとしています。
 荒川准教授はこの論文で今年3月に博士号を取得。成り立ちについては、一定の結論を得たので、今後はどのような人が神事に参加してきたのかに焦点を当てて研究を続けています。
 また、2014年から始めた、北九州高専や明石高専の学生を、開門神事などの西宮神社の行事に参加させる取り組みも継続し、卒業後、海外の工場などに赴任した時、日本の伝統文化の一つとして紹介してもらおうという狙いで、「これからもライフワークとして神事に関わり、より多くの人にその魅力を伝えたい」と話しています。

 読売新聞阪神版(H28.10.1付掲載)
  読売新聞北九州版(H28.10.6付掲載)