校長挨拶

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北九州工業高等専門学校長 挨拶  
本江 哲行 (ホンゴウ テツユキ)


 高等専門学校(高専)は目的意識を持った15 歳の学生を受入れ、心と体が最も成長する5年間に、技術者等の専門人財を育成するという明確な方向性をもった高等教育機関として、地域や企業などの社会からも高く評価されるとともに、卒業生の満足度が高い学校です。
 高専は、昭和38年(1963年)に日本の経済成長を支える科学・技術の更なる進歩に対応できる技術者を養成するために設置されました。その後、卒業生の活躍と各高専の教育改善、社会の支援を得て実践的技術者を養成する教育機関として高く認知されるようになりました。経済協力開発機構(OECD)においても日本で最も成功した教育機関として評価されています。
 高専制度も人間でいう還暦(60年)を迎え、Society5.0やSDGs(Sustainable Development Goals)を担う“人財”を育成する教育機関として、更なる高度化が求められています。
 高専教育の特徴は、15歳から始まるくさび型教育と教育体制です。一般科目と専門科目をくさび型に配置することにより、初年次から技術者としてのマインドとリテラシーを学び、高学年でも年齢層等に必要な教養科目を配置しています。特に、実験・実習を重視し知識偏重にならないように教育課程が組まれています。高専では、その教育を支えるために教員、事務員、技術職員が配置され、それぞれの専門を活かし協働して教育活動をしています。また、保護者や地域・企業と協働することにより、より強靭な教育体制を構築しています。その結果、理論だけではなく、実践的な教育、特に、エンジニアリングデザイン力(実装力)が育成できます。その成果として、高専の進路は“入れる企業・大学”ではなく”入りたい企業・大学“に就職・進学できます。
 さらに、国立高専全体で“学校で教えたこと”から“学生が何を学んだか”という教育の変化に対応し、学生の到達目標を明確にしたモデルコアカリキュラムが策定され、学生が到達度を理解し学び続けることができるようになりました。
 北九州工業高等専門学校は、昭和40年(1965年)に日本の近代産業の発祥の地「北九州工業地帯」で経済成長をけん引してきた北九州市に設置され、“明るい未来を創造する開拓型エンジニアの育成”を理念とし、創設以来、約8000名を超える優秀な卒業生を社会に送り出してきました。
 平成27年(2015年)には、従来の本科5学科(機械工学科、電気電子工学科、電子制御工学科、制御情報工学科、物質化学工学科)から、産業の複合融合に対応するためと工学的な基礎力を高めるために生産デザイン工学科の1学科に組織を変更し社会のニーズに応えられる“人財”を育成する教育機関としてリニューアルしました。また、本校では、学生の主体性を重視し、健康と人間力を高めるために課外活動や各種コンテスト(ロボットコンテスト、デザインコンテスト、プログラミングコンテスト等)への参加にも力を入れています。さらに、国際対応力を高めるため、留学や海外インターンシップ等の海外で学ぶ機会を数多く用意しております。
 北九州市にある高専として、これまで以上に、課題発見解決力を高め、学び続ける人材を育成し地域社会に貢献できる学校にするため、保護者や地域・企業のご協力を頂きながら教職員が一丸になり“チーム北九州高専”として活動したいと考えます。特に、学校の構成員である学生、教職員のこころとからだの安全を確保することを最優先として取組んでいきます。
 北九州高専の教育活動に、一層の御支援と御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。