ChemistrySelect誌の表紙に採択されました

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 本校専攻科生および物質化学工学科卒業生の特別研究・卒業研究の成果が論文として学術雑誌に掲載されるとともに、このたび当該雑誌の表紙を飾ることになりました。論文タイトルは「Synthesis, Structure, and Spectroscopy of Green to Yellow Fluorescent Divinylbipyrroles (緑色から黄色で発光するジビニルビピロールの合成と構造解析および分光学的特性)」です。雑誌名はChemistrySelectで、Chemistry A European Journal の姉妹誌として2016年から発刊している学術雑誌です。
 生産デザイン工学科物質化学コースの大川原助教と竹原教授、長村特命教授は長年、有機蛍光性物質の研究をしてきました。そして今年、窒素を有する複素環化合物であるビピロールに活性メチレン化合物を作用させることで、生成物の平面構造が非常に安定化され、ジクロロメタン中において578 nm、最大88%の絶対量子収率で黄色に発光する新規化合物の合成に成功しました。この新しい概念を利用することで、今後はより長波長である赤色や赤外領域で発光する化合物を容易に生み出すことができ、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイなどの電子デバイス材料としてだけでなく、近赤外光の高い生体透過性を活かした生体内イメージング材料としての応用など、多岐にわたる発展が期待され、論文への掲載および2016年版第14巻の表紙への採択が決定しました(http://onlinelibrary.wiley.com/wol1/doi/10.1002/slct.201600843/abstract)。
 論文の著者として名を連ねている専攻科生や卒業生は、「コツコツ実験して論文を出せて、そこに自分の名前があることが嬉しい」「やっぱり英語なので難しいが、よかった」と感想を述べていました。