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生産デザイン工学科

生産デザイン工学科では、第1学年と第2学年前期までの1年と半年間は、一般科目と専門基礎科目について全学生が共通に学習する期間に設定し、第2学年後期からは機械創造システムコース・知能ロボットシステムコース・電気電子コース・情報システムコース・物質化学コースの5つの専門コースで編成しています。これにより、低学年での一般教育・専門教育の基本となる基礎学理の徹底した教育と専門コース教育への興味・関心の涵養、高学年での高度専門教育と専門分野横断教育(融合教育)の実現、専攻科教育へのスムーズな連結性確保などを図っています。

なお、「生産」とは『工業におけるハード・ソフト・材料・生産プロセスなどの設計、製作、評価、改良などの活動』、「デザイン」とは『他分野の工学知識も身に付け広い視野から問題をとらえ解決することができる素養』(本校JABEE 対応「生産デザイン工学」教育プログラムの定義より)と位置付けています。
養成する人物像

生産デザイン工学科では「所属コースの専門学力に加え、他分野の基礎知識と教養を備えた視野の広い人材の養成」を目的として、次に示す「技術者」の素養を持った人物の育成を教育目標にしています。

  • 工学に関する基礎学力と自学自習能力を身に付けた技術者
  • 専門工学領域に関する高度な知識と技術を身に付けた技術者
  • 社会の発展のために貢献できる地域マインドを有した技術者
  • 多様な価値観を理解する豊かな教養と見識を持ち、柔軟な思考と洞察のできる技術者
  • グローバルな現場で協調性豊かにリーダーシップを発揮できる技術者
  • 一般科目の教育

    一般科目では、知識基盤社会やボーダレス社会への移行が進む現代において「自主自立した有能な社会人として、心豊かな人生を送ることができる人間を育む」ことを教育目的としています。併せて、専門科目の基礎を習得させ、以下のような人物を養成することを教育目標に掲げています。

  • 総合的な教養・見識を身につけ、多面的な思考と正しい判断のできる人物
  • 真理を追究し、国際的視野に立って時代の要請を洞察できる人物
  • 自己を確立し、且つ多様な社会・文化・自然を尊重して、これらとの共生を目指すことのできる人物
  • 論理的思考・言語表現などの基礎的能力を養成し、自ら問題を発見し解決できる人物
  • ゆるぎない信念を持ち、生涯にわたり健やかな心身を自ら育むことのできる人物
  • 上記のような人物を養成するために、一般科目の教育課程は、高等学校課程に準拠した学習内容を持つと同時に、専門科目での高度な教授内容に堪えうる基礎的学力の修得を目指して構成されています。特に、各専門科目へのスムーズな発展的学習を可能にするために、全ての学生が同一内容の共通科目を受講することになっています。

    また、専門科目につながる科目以外にも、総合的教養・見識の養成を目的とした、音楽・保健・生涯スポーツなどを必修科目として、グローバル化した国際社会と多様化した文化に対応するために、第二外国語・社会選択・一般総合選択などを選択科目として配置しています。

    専門科目の教育

    生産デザイン工学科には、2年生後期から機械創造システムコース、知能ロボットシステムコース、電気電子コース、情報システムコース、物質化学コースの5専門コースがあり、各専門コースで独自のカリキュラムを定め、教育を行なっています。

    1・2年生は一般科目が主体ですが専門基礎科目の教育も行っており、学年進行と共に専門科目が増えて上級生では専門科目が主体となるよう模型に科目を配置し、高専教育の集大成として、5年生で卒業研究を取り組ませています。また、実践的な教育を行うため、専門科目には座学だけではなく、演習や実験実習系の科目を取り入れており(5年間で習得する全科目の約30%が演習や実験系科目)、近年では座学、演習問わずPBL(Problem Based Learning)やAL(Active Learning)を取り入れて教育効果の向上にも取り組んでいます。さらに、社会人として必要な素養や進路策定のために必要な知見を得るため4年生に学外実習(短期と長期のインターンシップ)を設定しており、毎年、多くの学生が受講しています。

    このような5年間一貫教育を通して、早期技術者教育を実践しています。

    各専門コースには、こんな人が向いています。
    • 機械創造システムコース:自動車や飛行機など最新鋭の機械を作る夢を持っている人
    • 知能ロボットシステムコース:ロボットを作って、コンピュータで動かしたい人
    • 電気電子コース:エネルギーから通信まで電気電子分野に興味がある人
    • 情報システムコース:コンピュータの応用やプログラミングなどの情報・制御に興味がある人
    • 物質化学コース:化学や生物が好きな人、エネルギーや環境を大切にしたい人

    学習・教育目標

    [A] 技術内容を理解できる基礎学力(数学、自然科学、情報)と自己学習能力を持つ技術者

    1. 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
    2. 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。


    [B] 専門分野における基礎知識を身に付けた技術者

    1. 専門分野における工学の基礎を理解できる。
    2. 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。


    [C] 専門工学基礎知識の上に実践的技術を学んだ技術者

    1. 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
    2. 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
    3. 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
    4. 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。


    [D] 身に付けた工学知識・技術をもとにして問題を解決する能力を有する技術者

    1. 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
    2. 工学知識や技術を用いて、課題解決のための調査や実験を計画し、遂行できる。
    3. 工学知識や技術を用いて、課題解決のための結果の整理・分析・考察・報告ができる。


    [E] 多様な文化を理解するための教養を持ち、日本語および外国語によるコミュニケーションの基礎能力を有する技術者

    1. 歴史・文化・国語・外国語を学び、コミュニケーションするための基礎的な教養を身に付ける。
    2. 日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
    3. 英語によるコミュニケーションの基礎能力(読解・記述・会話)を身に付ける。


    [F] 歴史・文化・社会に関する教養を持ち、技術の社会・環境との関わりを考えることのできる技術者

    1. 歴史・文化・社会に関する基礎的な知識を身に付ける。
    2. 工業技術と社会・環境との関わりを考えることができる。
    3. 技術者としての役割と責任を認識できる。


    [G]社会の一員としての自覚、倫理観を持ち、心豊かな人間性を有する技術者

    1. 健やかな心身を持ち、社会性、協調性を身に付ける。
    2. 社会人として、技術者として必要な素養、一般常識や礼儀、マナーについて考えることができる。