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活躍する卒業生

九州大学 大学院工学府
植原 湧さん

2022年 知能ロボットシステムコース

北九州高専なら自分のやりたいことが見つかると確信

中学生だった植原さんが北九州高専を目指した理由の一つが、高専なら入学時にコースを選択する必要がなく、各コースについて理解を深めた後に、自分で納得して進むコースを決めることができたから。中学3年生の夏に参加した北九州高専のオープンキャンパスで、3DCADを使って3Dのモデルを作った体験が面白くて「ぜひ高専に進学したいと考えるようになった」と植原さん。

実際に入学してみると、普通高校と違って1、2年生の段階で幅広い分野の学問に触れることができ、自由かつ自分のしたいことを突き詰めることができたこと、教員の方々がそれぞれ自分の専門分野について豊富な知識を持っていて、早い段階から大学と似た環境で勉強できることに驚いたと言います。

大学院生となった今、高専の魅力について尋ねると、「高専では幅広い分野の学問に触れることができたので、新しい分野に取り組むことへの抵抗がなくなった。就職した先輩や進学した先輩の話が聞ける機会もあって、自分の進路や将来を考えるきっかけにもなりました」という答えが返ってきました。

高専から大学へ、その先にあるもの
北九州高専2年生の頃から漠然と進学したいと考えるようになり、その後インターンシップ先で出会った人達や担任の先生からの「大学に行けるのであれば行った方がいいよ」というアドバイスもあって、大学への進学を決意した。

九州大学大学院工学府で、機械工学の基本となる4つの力学である材料力学・熱力学・流体力学・機械力学など、機械系の科目の応用的な内容を中心に学ぶ中で、様々な専門性を持った先生方の講義では研究についての話を直接聞いたりと充実した大学生活を送っています。植原さんは細胞を扱う研究室に所属し、細胞の内部での物質の動きをシミュレーションで再現することに取り組む日々。「細胞に刺激を与えて変化を観察するなど、新薬開発の手助けになるような研究が楽しく、面白い。高専では実習や実験を低学年の頃から行っていたので、大学の実験で内部生から経験者として頼りにされることが多いんです」と、ここでも高専の経験がしっかりと活かされていました。
ロボット、機械、細胞、異なる分野の学びが可能性を広げる
「高専ではロボット、大学では機械、細胞と複数の分野を学んだことで、将来はそのバックグラウンドを活かせるような仕事ができればと考えています。今はまだ何がしたいか分からないけれど、これから自分に興味のあることを探したい、突き詰めたいという方には北九州高専がお勧めです」、これが自らの経験と体験の中で得た植原さんから後輩たちへのメッセージです。