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専攻科|生産デザイン工学専攻

専攻科概要

平成8年4月1日、北九州工業高等専門学校に専攻科が設置されました。高専の専攻科は高専卒業生を対象に、本科5年間の教育課程に直結して 、さらに深く教育研究が行えるように配慮された2年間の課程です。

本専攻科では高専や短大等の卒業生を受け入れ、2年間の高度融合複合教育を実施しています。リソースからプロダクト、さらにそのリサイクルまで含めた「循環型生産」の各ステージにおける技術を融合・複合の観点から学び、広い視野から問題をとらえ解決することのできる融合・複合技術に秀でたスペシャリストの育成を行います。なお課程修了者には、大学改革支援・学位授与機構の審査に合格すれば「学士」の学位が授与されます。

専攻科の入学資格は?
1.北九州工業高等専門学校を卒業した者及び卒業見込みの者
2.その他の入学資格については、学生課(入試広報係)にお問い合わせください。
 
「学士」の学位を取得するには?
専攻科において所定の単位を取得し、かつ、大学改革支援・学位授与機構による審査に合格すれば「学士」の学位を取得できます。
養成する人物像

社会情勢、産業構造や工業技術が劇的に変化し続ける現代、これまで以上に、融合複合領域に対応できる幅広い視野と高い課題設定・解決能力を持ち、地域及びグローバルに連携・協働できる、実践的かつ創造的技術者を養成します。

専攻科の教育

カリキュラムは、「一般科目」、「専門基礎科目」、「専門必修科目」、「重点領域専門科 目」に大別でき、専門基礎科目および重点領域専門科目には、それぞれ必修科目と選択科目が 配置されています。一般科目は、語学、地域およびグローバル対応科目であり、地域(北九州) マインドとグローバルマインドを育成することを目的としています。専門基礎科目は、各工学分野に 共通する数学、物理、英語だけでなく、技術者が備えるべき知的財産や倫理観を養うことを目的 として設けたものです。専門必修科目には、生産デザイン工学特別研究Ⅰ、Ⅱ、生産デザイン工 学並びに同演習、創造工学実験等があり、横断的な知識、技術、エンジニアリングデザイン能力 等を実践的に身に付けられます。加えて重点領域専門科目では、本科時に履修した内容をさらに 深化させ、より専門性を高めることを目的としています。 なお重点領域専門科目は、3つの領域に分けて開設していますが、「A:環境材料領域」では、生産を通じて環境技術・資源活用・素材開発などの持続可能型社会を可能にする生産技術を中心に、「B:AI・IoT領域」では、AI・IoT技術を応用した機器・利用技術・創生技術について、「C:ロボティクス領域」では、デジタルものづくりやロボットが生産の主流となっていく中で、その機能や設計などについて学ぶよう各々構成されています。


学位の取得 (新しい審査方式による学士(工学)の取得) 

平成26年度入学生から、認定専攻科修了見込み者に対する新たな審査方式が始まりました。生産デザイン工学専攻は、新たな審査方式が適用される「特例適用専攻科」の審査を平成27年4月から受審します。この審査で特例適用専攻科として認定されれば、本専攻科で学位審査を行い、その審査結果に基づき、大学改革支援・学位授与機構から機械工学、電気電子工学、応用化学、生物工学の分野で学士(工学)の学位が授与されます。


学習・教育目標

専攻科の科目は、「教養科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」に大別でき、それぞれに必修科目と選択科目が配置されています。教養科目は、語学、地域およびグローバル対応科目であり、地域(北九州)マインドとグローバルマインドを育成することを目的としています。専門基礎科目は、各工学分野に共通する数学、物理、英語だけでなく、技術者が備えるべき知的財産や倫理観を養うことを目的として設けたものです。専門必修科目には、生産デザイン工学特別研究Ⅰ~Ⅳ、生産デザイン工学並びに同演習、創造工学実験があり、知識、技術、エンジニアリングデザイン能力等を実践的に身に付けられます。重点領域専門科目と共通専門科目は、全て選択科目であり、皆さんの興味に応じて、専門工学の深化と高度な融合複合技術の習得が可能です。これらを達成するために、専攻科では以下の学習・教育目標と具体的達成内容を設定して教育を行っています。

[A] 技術内容の高度化に対応できる基礎学力(数学、自然科学、情報)と自己学習能力を持つ技術者

  1. 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する共通基礎を理解できる。
  2. 自主的・継続的な学習を通じて、共通基礎科目に関する問題を解決できる。


[B] 専攻分野の「生産」に関わる専門知識を身に付けた技術者

  1. 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
  2. 自主的・継続的な学習を通じて専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。


[C] 専門工学知識の上に「生産」に関わる実践的技術を身に付けた技術者

  1. 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
  2. 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
  3. 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学知識をもとに分析し、結論を導き出せる。
  4. 実験や実習について、方法・結果・考察を的確にまとめ、報告できる。


[D] 幅広い視野から問題を捉え、複数分野の工学知識・技術を有機的に結び付け、総合的に問題を解決する素養(デザイン能力)を有する技術者

  1. 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
  2. 専攻分野の専門性に加え、他分野の知識も学習し、幅広い視野から問題点を把握できる。
  3. 要求された課題に対して、幅広い視野で問題点を把握し、その解決方法を提案できる。
  4. 工学知識や技術を統合し、課題解決のための調査や実験を自発的に計画し、遂行できる。
  5. 工学知識や技術を統合し、課題解決のための結果の整理・分析・考察・報告ができる。


[E] 多様な文化を理解する能力を持ち、日本語および外国語によるコミュニケーション能力を有する技術者

  1. 歴史・文化・日本文学(国語)・外国語を学び、多様な文化を理解できる。
  2. 実験・実習・調査・研究内容について、日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
  3. 専攻分野の技術英文を含め、英文を読解し、日本語での内容説明ができる。
  4. 調査・研究の目的と内容を理解した上で、その概要を英語で記述できる。
  5. 英語による基本的な会話ができる。


[F] 歴史・文化・社会に関する教養と頑健な心身を持ち、技術の社会・環境との関わりを考えることのできる技術者

  1. 歴史・文化・社会に関する知識をもち、それらを示すことができる。
  2. 工業技術と社会・環境との関わりを理解し、社会・環境への効果と影響を説明できる。
  3. 技術者としての役割と責任(倫理観)を認識し、説明できる。


[G] 多様性のあるチームの中で、成果を上げるために行動できる技術者

  1. メンバーとして、自己のなすべき行動を判断し実行できる。
  2. リーダーとして、他者の取るべき行動を判断し、適切に行動させるように働きかけることができる。