12月27日(土)、本校にて公開講座「食べ物のDNA鑑定に挑戦」を開催しました。当日は中学生16名が参加し、本校の1年生、2年生の学生6名の皆さんも運営の補助として活躍してくれました。中学生にとっては高度な内容も含まれていましたが、参加者の皆さんは長時間にわたり、非常に集中して実験に取り組んでいました。
今回の講座では「謎の物体をDNA鑑定で調べる」という設定で実験を行いました。この謎の物体が「4種類の野菜のうちのどれか」を突き止めるため、物体から抽出したDNAと4種類の野菜のDNAを増幅させて比較を行いました。講座の中では、DNAの構造や複製の仕組み、タンパク質(酵素)などの解説を交えながら、「DNAの抽出」「PCR法によるDNA増幅」「電気泳動によるDNA解析」という一連の工程を体験しました。
特に「PCR法によるDNA増幅」の工程では、反応温度を繰り返し上下させる操作が必要です。通常は自動化された機器で行いますが、今回は実験の原理をより深く理解するため、参加者全員が交代しながら手作業で協力して行いました。数μL(マイクロリットル:1mLの1000分の1)という極めて微量な液体を扱う作業もありましたが、参加した中学生の皆さんは、少しの練習でコツを掴み、手際よくこなしていました。最終的には、電気泳動の実験結果から、謎の物体がどの野菜であるかを正確に判別することができました。
昨今、感染症の影響などで「PCR」という言葉自体は身近になりましたが、実際に自分の手で実験を行うことで、その技術をより身近に感じてもらえたのではないでしょうか。生物の仕組みや、それを応用した技術の奥深さを体験し、実験を通して学ぶ楽しさを実感していただけた講座となりました。